医療・薬業 如水会
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ごあいさつ

平成最後の年、そして新年号の年という記念すべき年に理事に任ぜられ光栄に存じます。わたしは昭和59年法学部(剣道部)卒業後、一貫して医療経営の世界に関わってきました。病院勤務からはじまり、研究所、大学を経て、現在に至っています。
昭和59年当時、医療の世界、なかでも病院経営の世界に飛び込む卒業生は極めて稀な存在であったと記憶しています。そして、病院経営に直接関わるという経験を通して、医学中心の世界に経営学や経済学といった社会学を持ち込むことの難しさを痛感することになりましたし、そしてその感覚は30年を経過した今でも大きく変わりはないようです。
わが国は人口の高齢化とさらには減少という状況のなか、医療費の増嵩に社会全体が不安を覚えているようでもあります。社会生活に安心を与えるはずの医療が、その発展によってかえって不安を助長するというのは皮肉な話です。
わたしは医療を内外から観察してきたものとして、わが国の現代医療に必要なことの一つとして社会学的アプローチを指摘しています。それは単に一般産業界で行われていることの受け売りや移植ではなく、医療の医療らしさを取り戻すための出直しチャレンジだと思うのです。
医療・薬業如水会には、様々な業種において医療に携わる人たちが集っていると思います。そのような同窓が協力して、問題山積の医療に対して物申すことが、きっと医療界に変革をもたらすきっかけになるものと信じて疑いません。
当会の理事に就任するにあたり、多くの業種の交流によって、医療への社会学的アプローチに関する枠組みができますことを願うとともに、それを実現するために微力ながらも貢献したいと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。

松原 明彦
理事 谷田 一久
昭和59年 法学部卒業
ホスピタルマネジメント研究所
代表取締役